桜舞い散る季節……はとうに終わり、ついに当ビルも冷房のみを使うことが出来る季節が到来。
そしてこれは1年の1/3が終わってしまったことを意味します。
この震えはまだ少々残る寒さによるものか、時間の速さに対しての戦慄なのか、激熱な案件への武者震いか、俄かに判断ができないものです。
ところで、普段からレンタルサーバーを利用している場合、ファイルをアップロードする関数を作った場合、なんだかんだいって簡単に動くことが多いです。
レンタルサーバーは分かりやすいUIだけでなく、小難しい設定が最初からすましてくれていて、とりあえずうまく動いてくれます。
しかし基本を学んでいたものがレベルを上げ、プリミティブな領域に突入するとき、当たり前だったことが突如牙を剥くのです。
これは、私が経験した過去の戦いの記憶です。
社会への希望に満ち溢れた新人たちが傷つき倒れそうなとき、この記事を見て、再び希望を取り戻してもらえることを願うばかりなのであります。
AWS EC2などのサービスを用いて0からApacheなどでサーバーを構築してからバックエンド周りを触ろうとすると、不便な点がいくつか出てきます。
その1つが、今回お話しする「ファイルがアップできない」などの現象です。
前回の記事では、CPI ACE01サーバーにて画像アップロードを作る方法を紹介しました。
これを基に構築したばかりのサーバーで作業を行おうとすると、たとえImagickをインスールした後でも面倒な事態に直面することがあります。
それは、ファイルがアップできないという現象です。
このような場合、大体ファイルのパーミッションが悪いという形で、まずはその部分を調べることになると思います。
ですが、それでもうまくいかない……。
そのようなときに悪さをしていることがあるのは「所有者・グループ」の箇所です。
レンタルサーバーを使用しているときは、あまり意識することがないところですが、初めての場合だと「ec2-user」アカウントでログインすることが多いと思います。
しかし、「ec2-user」アカウントは「ec2-user」グループに属しています。
サーバーサイドで動くプログラムは「apache」アカウントとして動作するため、「ec2-user」が作ったディレクトリ上では、満足に動かすことができません。
そのため「chown」コマンドでディレクトリの所有者を変更してやる必要があります。
例えば、「test」ディレクトリの持ち主をapacheに変更する場合はSSHより以下のコマンドを実行する必要があります。
$chown apache:apache test/
わかれば簡単な部分ですが、ひっかかりやすい点です。
迷える初心者にこの記事が助けになればと思います。
それでは、また5月に会いましょう!