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BLOG 2020.10.01AIブログ

【最近読んだ本の感想】失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!

はじめまして。先月入社したばかりの新人、山田です。

すっかり肌寒くなってきましたね。

さてさて、この季節は一般的に「読書の秋」なんて言われてたりします。僕自身、ジャンルは問わず、昔から本はよく読む方で、小学生の時に『竜馬がゆく』を読破していたりもします。というわけで、しばらくはブログの題材を【最近読んだ本の感想】に決めて1~3冊くらいの本の内容を要約したり適当に感想を書いたりして進めていきたいと思います。何卒よろしくです。

今回紹介するのは偉人の失敗図鑑

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偉人と言われる人物を紹介する場合、その人の華々しい人生や成功の秘訣なんかにフォーカスを当てるのが大体のパターンですよね。それとは逆に、偉人のダメなところや失敗談をメインとして書いている、というのが今回紹介する『失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!』だったりします。

個人的に、成功者が語るありがちな成功法則よりこういう失敗談の方が役に立つんじゃないかなあ、と思っていたりします。

成功法則は汎用性が低いんですよね。汎用性が高かったらもっと多くの人が「成功者」になれてるわけですが、実際そんなことはないわけです。

逆に失敗とか悩みは意外とみんな共通だったりするみたいです。「自分のミスを認められなくて何かと人のせいにする」とか「意志が弱くてダイエットが続かない」とか、割と多くの人が経験してる失敗なんじゃないかなー、って感じがしますよね。

前置きが長くなりましたが、成功法則を真似するより失敗法則から失敗の避け方や乗り越え方を学ぶ方が成功には近づくんじゃないか、というのがこの本をオススメする理由です。

成功にしがみついたライト兄弟

そんなわけで、この本には数々の偉人の失敗エピソードが書かれているわけですが、中でも偉人に対する作者の語り口がとても辛辣で面白いんですよね。

作者に言わせると、進化論で有名なダーウィンは「親に頼り続けたニート」で、ロシアの作家ドストエフスキーは「ギャンブルにハマった人間のクズ」だそうです。なんだか楽しくなってきますよね(笑)

そんな作者ですが、ライト兄弟のことを「成功にしがみついた時代遅れ」という風に表現しています。

ライト兄弟は、世界初の飛行機を作った偉人として知られています。飛行機なんか当たり前の現代人の我々からすると想像するのが難しいですが、「空を飛びたい」というのは、それまで人類が長年描いていた夢だったそうです。つまり、ライト兄弟は人類の夢を叶えた人たちなわけです。まさに偉業ですね。

そんな偉業を成し遂げたライト兄弟ですが、残念なことに、自分たちが作った飛行機の技術に特許を取って、他の人が飛行機の発明をするのを妨害してたらしいです。せっかく頑張って作った飛行機を、簡単に真似されたくなったんですね。人類全体のことを考えたら、次の世代の人たちがより良い飛行機を作ってくれた方が良いのですが、、、

“かれらはまさに人生をかけて、飛行機を完成させたのです。だから、にたような飛行機を見て、ゆるせない気持ちになるのもしかたありません。でも、ひとつの成功にいつまでもこだわっていると、じつはそんをすることが多いのです。”
出典:失敗図鑑 すごい人ほどダメだった! 大野正人 p.6より

過去の栄光にすがり付いて失敗してる人、結構身近にもいたりしますよね。。。

他人の失敗から学ぶ

本を読む理由は、人によっていろいろあると思います。

ビジネス書を読んで知識を得たい人、小説の世界に浸って現実世界のストレスを忘れたい人、ただの暇つぶし。

僕自身、なぜ本を読むかを考えると、他人の考えや経験を自分のモノに出来る、というのが大きい気がします。

今回で言うと、他人の「失敗」ですね。

成功にしがみついちゃうライト兄弟の気持ちも、働きたくないダーウィンの気持ちも、正直めちゃくちゃ分かるんですよね。分かるからこそ反面教師にして、同じような失敗をしないよう対策が打てます。

この本は、ただ偉人の失敗を紹介するだけでなく、その失敗をどう乗り越えたかまで書かれていたりするのもおすすめポイントですね。

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